江戸時代の
 時間 
忍びいろは
時代小説
にほんごを
まなぼ
 

池波正太郎著
あらすじ

慶長3年(1598)、豊臣秀吉は63歳の波乱に満ちた生涯を終る。秀吉によって統一された天下が秀吉亡きあと、諸国大名たちの勢力は大きく二つに割れた。二つの勢力は、天下統一をめざして必然的に対決することになる。それが慶長5年(1600)9月15日の関ヶ原の大戦に他ならない。
家康を暗殺しようとしたことにより、甲賀の頭領 山中俊房は島左近と真田幸村の首を打つ作戦をくわだてり。その作戦に参加させられる丹波大介、しかしそれは、甲賀の頭領が伊賀の忍びをも従えていると言う尋常でない作戦であった。もともと父親の事で頭領に信用されていない扱いを受け、甲賀の忍びではあるが、育ったのは武蔵国・丹波の村であり甲賀の地に愛着もなにもなく自ら丹波流を名乗る大介、そして数日前に伊賀ものに襲われたとき命を救ってくれた幸村の首を取るなどと言う、信義に背く作戦、大介の心はゆれた。とうとう作戦のさなか、大介は幸村を救うために甲賀者を切ってすてた。以後甲賀・伊賀両方から命を狙われる身になりながらも信義をつらぬく一匹狼、丹波流忍者丹波大介として活躍するのであった。

感想 信義をモットーとしていた甲賀忍者も激変する時代の流れで腐心し信義など空念仏と化して、目的のためなら手段を選ばない陰湿な集団に変質していく。しかし大介は人間としての信義こそ唯一の行動規範で、ひたすら信義によってはたらく以外に生きる道を知らないがために、甲賀忍者の立場を捨て、 自ら丹波忍者を名乗ることになる。いわば、一匹狼(抜け忍)である。 丹波大介のくもりのない目を通じて、一方に 佐和山の石田三成を、また一方の徳川家康を、そしてさまざまな武将やその家臣の去就を、さらにまた歴史の裏側で暗躍した忍びの者たちの 裸の姿を、大介の縦横無尽の活躍を通して読者は目の当たりにしながら、徳川政権が成立してゆく様を見るのでござる。
以後拙者はしばらく池波先生の忍者小説を読みまくるのでござった。それは何故か?ゆくゆく触れていくことにいたす。
 
 
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